・前回のあらすじ
「みんなを『本当の海』に集めてください。雨宮さん、あなたなら集められるはずだ。他人に怒りや苛立ちを見せられる、鈍感で図々しい人間なら、時間薬で何度も愉快にやり直せるものですが・・・雨宮さん、私は確かに部外者だ。だけど、辛いと時をピタリと止めざるを得ない、繊細で優しい側の人間が苦しむ世界線には、いい加減うんざりなんです。彼女の、黒目すいのために。」
・本当の海
本当の海に集められた6人+2人(公文と芽衣)は、10年前の事故について話し始めます。大事な大会の前に雨宮がすいを本当の海に連れ出すことを知ったリリ子は、盗撮していた補欠のキャプテン・健人を脅して、バイクに細工することを思いつきました。盗撮と引きかえに友達を殺してしまうかもしれないと思った健人は、従うふりをして何もしませんでした。当日、本当の海で雨宮がゲイであること、悠馬が好きだということ、大会が終わるまで目の前で悠馬とイチャつかないでほしいことをすいにお願いします。「分からない・・・あの時、黒目を背中に乗せてオレは・・・オレ自身がもしかしたら、魔が差したのかもしれないんだ・・・すまない、みんなすまない。オレは誰も責める資格がない。」
→ もしかしたら雨宮自身がすいを道ずれにしようと、事故を起こしたのかもと思ってるようでした。黒目は雨宮の秘密を誰にも言えず、事故後、逃げるように学校を去り引きこもりになりました。
・三島公平は強制退場
引きこもっていたことをみんなに打ち明けたすいは、そこから抜け出すことを手伝ってくれた三島公平が、作家の公文竜炎だったことを伝えます。もう三島公平は現れることはない言った公文は、オレンジ色のウィッグをつけた少女の元へと行ってしまいました。すいは、好きな人を消してしまったと、呆然とします。仕事のためなのか、本当に二重人格なのか、すいに肩入れしすぎたことを律するためなのか、初めて出会った時よりも厚い壁があるように見えました。
・その他
【登場人物】
飯豊まりえ :黒目すい(10年間ひきこもり。自称仕事はゲーム関係)
陣内孝則 :黒目丈治(すいの父親。漫画家)
溝端淳平 :公文竜炎(売れっ子小説家。すいを好き避け中。本名:三島公平)
シシド・カフカ :来栖久美(丈治の担当編集長)
早見あかり :来栖芽衣(久美の妹。公文が好き?)
井上祐貴 :江田悠馬(瑞貴と離婚した)
YU :雨宮純平(ゲイで、10年前は悠馬が好きだった)
若月佑美 :江田瑞貴(悠馬と離婚した)
片山友希 :橋爪リリ子(健人を脅してバイクに細工しようとした)
濱正悟 :城崎健人(リリ子に脅されていた。瑞貴が好き?)
【主題歌】
「Bus Stop」 The Hollies
【脚本】
野島伸司
【第6話】
「死にたがるアガサと、救うアンディキム。周りにたくさん人がいるのに、世界に二人しかいないような。今日はどうやって死のうかな。今日はどうやって救おうかな。不思議に、アガサはとっても幸せそうなの。不思議にアンディキムもとっても幸せそうなの。絶対に不可侵。変わらない毎日。そっか、二人は何も変えたくないのかも。」(黒目すい)
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